1: :2013/12/06(金) 23:31:45.82 ID:
家庭用ゲーム機の世界的メーカーである任天堂が、マージャン牌の新商品を37年ぶりに発売した。
ゲーム機大手がスマートフォン(高機能携帯電話)に流れた消費者を取り戻そうと次世代ゲーム機や
ソフトの開発にしのぎを削る中、任天堂はアナログゲーム復権に“転向”するのか。
一方、他のマージャン牌メーカーからは、任天堂の新商品をきっかけにしたブーム再来を期待する
声もあがっている。
■3DSより高価
任天堂が売り出した新商品は「役満 鳳凰」で、素材には廃棄しても環境に悪影響を与えない
という特殊な樹脂を採用。3重構造で竹目模様を再現し、「一筒(イーピン)牌」には任天堂独自の
亀のマークをあしらっているのが特徴だ。
昭和58年に発売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を機に、家庭用ゲーム機の
世界的メーカーになった任天堂だが、元々は花札の製造販売会社だ。
現在でも、明治22年の創業当時からの歴史ある花札などのテーブルゲームも販売している。
マージャン牌は昭和39年から「役満」のブランド名で展開していたが、51年以降は新商品を
出していなかった。
そんな中、満を持して登場した「役満 鳳凰」の希望小売価格は1万8900円。
マージャン牌としては特別高価なものではないが、任天堂の主力商品である携帯型ゲーム機
「ニンテンドー3DS」に比べると4千円近く高い。
任天堂は3万1500円の百人一首も販売するなど、テーブルゲームの高価格化も進めており、
「伝統的な娯楽商品の製造は今後も続けていく」(同社)という。
■ブーム再来も?
稼ぎ時の年末商戦に、次世代ゲーム機や人気ソフトではなく、マージャン牌の新商品を
投入するという意表を突く一手。
ネット上では、「本業回帰というより、TVゲーム市場からの撤収を印象付ける」という
書き込みすらあったが、業界関係者は「任天堂には伏線がある」とみる。
マージャンは、学生時代から親しんできた「団塊の世代」にはいまなお根強い人気を誇る。
だが、「賭け事」「タバコ」「酒」「徹夜」など、不健全なイメージも根強いうえ、時代の変化で
「上司に連れられて雀荘へ」などという光景は、今やほとんど見られなくなった。
しかし、ここ数年はテレビ番組や漫画の影響などで、静かなマージャンブームが再び起きつつ
あるのだ。マージャン用品の販売で国内トップシェアを誇る大洋化学(和歌山県御坊市)の
販売担当者によると、少年誌に掲載されたマージャン部に所属する女子高生が腕を競う漫画
「咲-Saki-」がアニメ化されるなどしたことで、若者の間でもマージャンに対する認知度が高まりつつあるという。
■業界の起爆剤に
また、「賭けない、飲まない、吸わない」を理念に掲げる健康麻雀は、「社交の場」
「脳の活性化に良い」などとして女性やシニア層を中心に広がりをみせ、全国の雀荘では
ほぼ毎日、大会が開かれている。高齢化が進む中、現代社会にとって有益な
「頭脳スポーツゲーム」としても注目されているのだ。
大洋化学の担当者は「若者の中にも漫画やアニメなどをきっかけに、マージャンに興味を持つ
人が増えるはず」とし、「任天堂の新商品発売で、マージャン用品市場全体が盛り上がってくれれば」
と期待を寄せる。業界では「役満 鳳凰」がブーム再来を予期させるものともみているようだ。
マージャンやトランプ、花札といったテーブルゲームからゲーム機、そしてスマホへと移り変わる
ゲーム市場。スマホとの競合で苦戦続きの任天堂だが、アナログならではの面白さを
再び消費者に訴えることで業界を活性化し、老舗ゲームメーカーの底力を見せることはできるのだろうか。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/131206/bsj1312060601001-n1.htm
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家庭用ゲーム機の世界的メーカーである任天堂が、マージャン牌の新商品を37年ぶりに発売した。
ゲーム機大手がスマートフォン(高機能携帯電話)に流れた消費者を取り戻そうと次世代ゲーム機や
ソフトの開発にしのぎを削る中、任天堂はアナログゲーム復権に“転向”するのか。
一方、他のマージャン牌メーカーからは、任天堂の新商品をきっかけにしたブーム再来を期待する
声もあがっている。
■3DSより高価
任天堂が売り出した新商品は「役満 鳳凰」で、素材には廃棄しても環境に悪影響を与えない
という特殊な樹脂を採用。3重構造で竹目模様を再現し、「一筒(イーピン)牌」には任天堂独自の
亀のマークをあしらっているのが特徴だ。
昭和58年に発売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を機に、家庭用ゲーム機の
世界的メーカーになった任天堂だが、元々は花札の製造販売会社だ。
現在でも、明治22年の創業当時からの歴史ある花札などのテーブルゲームも販売している。
マージャン牌は昭和39年から「役満」のブランド名で展開していたが、51年以降は新商品を
出していなかった。
そんな中、満を持して登場した「役満 鳳凰」の希望小売価格は1万8900円。
マージャン牌としては特別高価なものではないが、任天堂の主力商品である携帯型ゲーム機
「ニンテンドー3DS」に比べると4千円近く高い。
任天堂は3万1500円の百人一首も販売するなど、テーブルゲームの高価格化も進めており、
「伝統的な娯楽商品の製造は今後も続けていく」(同社)という。
■ブーム再来も?
稼ぎ時の年末商戦に、次世代ゲーム機や人気ソフトではなく、マージャン牌の新商品を
投入するという意表を突く一手。
ネット上では、「本業回帰というより、TVゲーム市場からの撤収を印象付ける」という
書き込みすらあったが、業界関係者は「任天堂には伏線がある」とみる。
マージャンは、学生時代から親しんできた「団塊の世代」にはいまなお根強い人気を誇る。
だが、「賭け事」「タバコ」「酒」「徹夜」など、不健全なイメージも根強いうえ、時代の変化で
「上司に連れられて雀荘へ」などという光景は、今やほとんど見られなくなった。
しかし、ここ数年はテレビ番組や漫画の影響などで、静かなマージャンブームが再び起きつつ
あるのだ。マージャン用品の販売で国内トップシェアを誇る大洋化学(和歌山県御坊市)の
販売担当者によると、少年誌に掲載されたマージャン部に所属する女子高生が腕を競う漫画
「咲-Saki-」がアニメ化されるなどしたことで、若者の間でもマージャンに対する認知度が高まりつつあるという。
■業界の起爆剤に
また、「賭けない、飲まない、吸わない」を理念に掲げる健康麻雀は、「社交の場」
「脳の活性化に良い」などとして女性やシニア層を中心に広がりをみせ、全国の雀荘では
ほぼ毎日、大会が開かれている。高齢化が進む中、現代社会にとって有益な
「頭脳スポーツゲーム」としても注目されているのだ。
大洋化学の担当者は「若者の中にも漫画やアニメなどをきっかけに、マージャンに興味を持つ
人が増えるはず」とし、「任天堂の新商品発売で、マージャン用品市場全体が盛り上がってくれれば」
と期待を寄せる。業界では「役満 鳳凰」がブーム再来を予期させるものともみているようだ。
マージャンやトランプ、花札といったテーブルゲームからゲーム機、そしてスマホへと移り変わる
ゲーム市場。スマホとの競合で苦戦続きの任天堂だが、アナログならではの面白さを
再び消費者に訴えることで業界を活性化し、老舗ゲームメーカーの底力を見せることはできるのだろうか。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/131206/bsj1312060601001-n1.htm