11.16.2013





サンフランスシスコの住民数千人が病気の子供の夢を現実のものとした。
子供がバットマンに変身し、悪いやつらを退治に出かける。
そんなキャンペーンが催された。

サンフランシスコはある日の数時間、ゴッサム・シティ（コミックス「バットマン」の舞台である架空の都市）に変身した。
慈善基金が市長と共同で、史上空前の規模の「街頭演劇」、大都市サンフランシスコ全体を舞台とするイベントを仕掛けた。

5歳のマイルズ君は白血病。両親によれば、マイルズ君の夢は、本物のスーパーヒーローの助っ人となることだ。

マイルズ君は本物のバットモービルに乗り、ロープウェーで立ち往生した少女を救出し、ゴッサムを暗躍する犯罪組織と闘った。
サンフランシスコの野球チームのシンボルを盗んだ悪い「ペンギン」を懲らしめ、姑息な扇動者「リドラー」を監獄送りにした。

英雄的行為に数千人が拍手を贈る。新ヒーローの名はあらゆる大新聞のトップページを飾る。
街の至る隅々から、彼を讃える声が聞こえる。サンフランシスコ上空にも彼への賛辞が描かれる。
バラク・オバマ大統領からも感謝の電報が……。

幼きバットマン・ファンへのプレゼントはこれで終わらない。
彼のコミックス・コレクションに、「先生」たちのサイン色紙が加わった。
プロジェクトには1万2000人が参加。両親への最大の吉報は、マイルズ君の病気が小康状態になったこと。
http://japanese.ruvr.ru/2013_11_16/124519193/